私が昔、完璧主義だったころ、人に頼ることが出来ませんでした。
自分の知らないことがあることが許せなく、
インターネットがなかった時分は、国会図書館にこもって資料を集めていました。
人に頼る自分が、他人から弱く見られることを恐れていました。
また、出来上がった資料に対して
「よく一人でここまでつくり上げましたね」
と褒め、認めてもらいたかったというのもあります。
プライベートでもそうでした。
旅行の計画も綿密に資料を集め行動をしていました。
そんな私が、人に頼る事、人にお願いする事ができる切っ掛けともなった出来事があります。
子供がまだ幼稚園の頃です。
私はディズニーランドがあまり好きではありませんでした。
理由は、混むから、待つから、計画がたてられないから。
そして、イベントが多すぎて選択しようがないから。
後楽園遊園地は良く行きました。
そんなに混んでいませんし、あまり待ちませんし、遊園地内にはお店もイベントもそんなに多くはありませんので、事前のチェックで計画が立てられます。
子供とも、後楽園遊園地にはよく行っていました。
そんな私に、「遊園地がお好きなら、一緒にディズニーランドに行かない?」
と、誘ってくれたママ友がいました。
彼女は、大のディズニー好きで、おウチのインテリア小物はディズニー、もちろん年間パスポートも持っている上、イベントスケジュールも常に押さえていて、ディズニーランドは隅々まで知り尽くしていました。
子供同士が仲もよく、人見知りの私にも気さくに声をかけてくれる方。
「私、ディズニーランドは苦手なの」
「なんで?楽しいのに、もったいない」
「色々ありすぎるし、待つし・・・」
「私に任せてくれたら、計画たてるわよ。ほとんど待たないから」
専門家とも言える彼女の計画です。
こんなこともいいかな・・・と彼女に全てお任せしました。
クリスマスシーズンで大混雑のディズニーランド。
また、まったく興味のなかったパレードのビューポイントも押さえていて、私にパレードの感動をプレゼントしてくれました。
私は、「内山さん、コッチコッチ」「次はココよ」というガイドの彼女に「はーい♪」と何も考えず、迷わず、疑わず付いて行っただけです。
こんなにも人に頼り、素直になることが、心から楽なものかということを生まれて初めて知ったような気持ちになれました。
完璧主義さんは、一度まったく手も足も出ないような環境で、誰かに頼るしかない状況に身を置いてみるといいですよ。
習い事でも良いですし、プロコーチのトレッキングでも良いですし、何か100%頼れるところで、「頼るおけいこ」をしてみてください。
きっと何かが変わります。
*********************************
コメント
COMMENT