キホンとして、相手と何としても仲良くなりたいという、潜在意識の底から湧き上がる気持ちがなければ、嫌いなヒトとの関係修復は難しいということが絶対的基本になります。
以前、人間関係のカウンセリングをさせていただいた時、
「別に仲良くならなくてもいい」
「嫌いなものは嫌い」
「学ぶところなんて見つけたいとも思わない」
「仕事に支障はないから構わない」
ということで、嫌いな相手は、モトから眼中外という方がいらっしゃいました。
仕事関係で必要な相手との人間関係を良くしたい・・・
という願望をお持ちでした。
他人事と見ると、「こりゃアカン」「大切な相手とも上手く行きっこない」と容易に想像できると思います。
そこはかとなく、この相談された方の傲慢さが見えますよね。
そういう気持ちを持っているヒトとは、あまりお付き合いをしたいとも思いませんよね。
でも、誰でもこの方同様、どこかで線引きをしていると思います。
お気に入りグループ。排除グループ。
別に生活に支障はなく、仕事にも支障がないというのならば、
どんな感情をこちらが持っていても、構わなそうですが、
傲慢の黒い玉は、心の中に宿ると知らず知らずのうちに、
テレビでみる人物に「このヒト嫌い」と思う分には、まぁ構いませんが、
自分と同じ空気・環境・場にいる人に対しては、
できれば直接の影響は少なくても、
「嫌い」という感情は出来るだけなくしておいた方が、
自分の善良な心を温かく膨らませて、
本当に関係を持ちたい大切なヒトとも、
スムーズに関係を持つ下地が出来るような気がします。
ちょっと違和感を感じるヒトに出会ったとき、
「何だコイツ」「嫌な感じ」指令が、傲慢の黒い玉から出る前に、
人間はみんな不完全だから、ちょっとした短所はお互い様。
(人間の不完全性はコチラでお読みくださいませ)
相手の短所に見える部分を両義性で理解して、
(両義性についてはコチラでおよみくださいませ)
暗いなぁと思ったら、深みがあるなぁ、
適当だなと思ったら、大らかだなぁ、
と変換してみる努力をしてみることも、
自分の善良な心の訓練になるのではないかな・・・と思います。
また、「嫌い」という感情に似たものに「嫉妬」があります。
嫉妬は、燃やす前に抑えるのがポイントかと思います。
開高健氏は、「友人が自分より先に魚を釣ったら電光石火、ホメてあげるべし。これはラッキーで釣れたんじゃないとホメてあげる。一拍遅れると嫉妬で苦しめられ、イライラしていよいよ釣れなくなるゾ。」と言っています。
うぐぐぐ・・・となる前に、スッキリさせてしまう。
では、相手からの嫉妬は・・・・
これもされる前に、「皆様のお陰さまです」と謙虚に感謝するのが最善かと思います。
特にライバルに対しては、ライバルあっての達成と感謝することを、
少しでも火がつく前に即行うことですね。
私たちは、ちょっとした見た目、ちょっと話をしただけ、
たまたま上手くいかない仕事ぶりを見て、その人を判断しがちです。
たまたま上手くいかない仕事ぶりを見て、その人を判断しがちです。
もちろん第一印象で何となく解ってしまうことはありますが、
安易に良し悪しを断定しがちです。
「あそこが変」「生理的に嫌い」など、
相手が望んでもいない批評をしても意味がないですよね。
その人、その人の生まれ持った個性だってありますし、
事情もありますものね。
ヒトの批判をして、お金の得をするのは、テレビタレントだけで、
普通の私たちが、その場の同士笑いのために、
わざわざ傲慢の黒い玉を大きくする必要はないのかな・・・と思います。
聖人君子になれるわけなどはありませんが、
誰もが持っている温かい善良な心を大切にしたいですよね。
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