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江戸時代の陽明学者である佐藤一斎『重職心得箇条』
第8条:
重職たるもの、勤向繁多と云う口上は恥べき事なり。
仮令(たとえ)世話敷とも世話敷とは云わぬが能きなり。
随分手のすき、心に有余あるに非れば、大事に心付かぬもの也。
重職小事を自らし、諸役に任使する事能わざる故に、
諸役自然ともたれる所ありて、重職多事になる勢あり。
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どんなに忙しくても、重職にあるものは、
どんなに忙しくても、重職にあるものは、
「忙しい」なんて言っちゃダメなのですよ。
心に余裕が無ければ、大切なことに気がつかない。
また部下がやるような小事までやっちゃってるから忙しくなる。
ちゃんと育てて任せられなきゃいけませんよ。
ということなのですよね。
「忙」しいという字は、心を亡くすと書きますね。
「あー忙しい、忙しい」と言っている人は、
確かに忙しいのかも知れませんが、
周りに「毒」を吐いているようなものでもありますよね。
「忙しいんだから、話しかけないで」
「忙しいんだから、頼まないで」
「忙しいんだから、忙しいんだから、忙しいんだから」
そんな人には声も掛けずらいですし、相談も出来ないですよね。
部下が上司に話しかけられない理由として
「いつも忙しそうだから・・・・」という答えが圧倒的です。
部下が上司に話しかけられない理由として
「いつも忙しそうだから・・・・」という答えが圧倒的です。
「忙しいビジネスパーソン」ってカッコイイとか、
「俺と約束は出来ないぜ」なんていうのは、ダサさの極みです。
時間管理能力無しですと公言しているようなものです。
スケジュールを立てる、事前の準備を怠らない、
後手後手にならない、毎日の反省をする。
権限を委譲する、出来ない仕事は協力のお願いする。
早起きをする。
大変ですけれどね。
とりあえず、世のリーダー、マネージャーという役職の方々は、
正しいお手本として「忙しい」という言葉を使わないようにしてみませんか?
「忙しい」ではなくて・・・・「存分に働かせていただいてます」みたいな。
「充実してますよ~」な感じで。
「忙しいと言わない運動」です。
(ただし、他人に対して褒め言葉として使うのはアリですね)
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