内山瑞穂(ミィママ)です。
みなさんは、弘前公園の桜を見たことがありますか?
弘前は、私の地元です。
死ぬ前に一度は見ていただきたいほど凄いんです。
園内には2600本の桜があります。
他の地域の桜は一枝3,4輪ほどの花芽がつきますが、
弘前公園の桜は7輪もの花芽がつきます。
咲くと房のようになります。
連なる桜の下を通るとそのボリュームに桜酔いするほどなんです。
それは「弘前方式」という独特の手入れをしているからです。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という庭木の手入れ言葉があります。
でも弘前方式は、桜を剪定してしまうんです。
これは、弘前のもう一つの名産、リンゴの剪定からヒントを得ています。
その方法で、弘前公園の桜を管理してきたのが、弘前市職員で樹木医でもある小林範士さん・勝さん兄弟です。(現在は、引退・嘱託されています)
桜の見ごろは、毎年GW期間の一週間。
でもその手入れは1年中行われています。
特に雪深い冬は、2600本すべてに対して枝の剪定を行っています。
病気の枝はもちろんですが、伸びる方向や密集具合から病気でない枝までも大胆に切り落とします。
老木を切って新しい若木に植え替えるはことしません。
老木の枝ぶりには若木には出せない魅力と迫力があります。
それを活かすために病気の木には外科手術をし、薬を与え手入れをして大切に生かします。
園内には樹齢100年を超えるソメイヨシノが300本以上立ち並んでいます。
(通常ソメイヨシノの樹齢は60年くらい)
全体の調和という目的のために、何を大切に残し、何を手放すのかブレない決断を大切にしているそうです。
その決断はとても難しいものです。
弘前公園の桜を楽しみにしているのは、市民だけではありません。
遠くから楽しみに訪れるファン、観光客。
その思いを背負うわけですから、時には枝一つ切ることにも何十分も考え抜くそうです。
かつて、小林さん兄弟は疑問を抱いたことがあったそうです。
“日本一”と言われる桜は全国に何か所もあり、美しさは客観的にはかることはできない。
では一体、弘前の桜は何が“日本一”といえるのか?
2人で議論した結果、桜を美しく咲かせ続けるための一生懸命さは、どこにも負けないという話しになったそうです。
桜の手入れに対し、どんなときも妥協せず、一生懸命に。
その気概をもたなければ、日本一いい桜は決して咲かないというのが、小林勝さんの信条だそうです。
「今すぐ結果が出なくても、将来の理想を成し遂げるために、
今できること、やらなくちゃいけないこと、
そういうのを確実にやっていく。
それがプロフェッショナルだと思います」
と、NHKプロフェショナルで小林勝さんが話していました。
格好イイッ!!
機会があれば、みなさんも弘前公園の桜を見に訪れてくださいね(^ー^* )
ここまでお読みいただきありがとうございました。
自分に自信をもつ方法が身に着く講座
コメント
COMMENT