前回は必要な長所・無くしてはならない短所についてお話をいたしました。
今回は、その長所と短所を活かした「角熟」のお話をいたします。
角熟という言葉、聞きなれないと思いますが、
角熟は、感性論哲学で使われる言葉です。
角熟に対する言葉に「円熟」があります。
円熟とは:人格・知識・技術などが円満に発達し、豊かな内容をもっていること。
【大辞泉】より
【大辞泉】より
人は円熟を目指そうとします。
欠けた所につい目がいきがちで、
そこをなんとかしたいと思うものです。
真ん丸を心地よいと脳が感じて、
欠けた部分を埋めようとします。
完全性を求めます。
完全性を求めます。
でも、人間は不完全で、完全にはなれません。
短所も我も保持したまま、角ばったまま、
そのひと「らしさ」のまま熟す「角熟」という生き方の方が、
努力すべきは、短所を無くすことではなく、
長所を練磨して、他人から一目置かれる、
存在感のある人間になることです。
そして、短所の自覚、自分が絶対でないと自覚することで、
傲慢ではない、人間らしい心である謙虚さをつくり、
短所が人間の味になります。
存在感があるけれど、少しクセもあるけれど、
長所も短所もある、愛される人間性が角熟です。
私も以前は、常に完璧を目指していました。
100%の成功をしても「まだまだ」と自分を許せませんでした。
常に「もっともっと」と心が乾いていました。
努力することは厭わなかったので、
我を抑制し、無理を超えた行動を平気でしていました。
でも・・・・
周りはたまったものではなかったと思います。
強要しているつもりはなかったのですが、
無言の強要になっていたでしょう。
ある時、「人間には角熟という生き方があるのですよ」と
ある方から、感性論哲学の「長所練磨の角熟人生」について、
教えていただきました。
繋がれていた重い鎖が解かれ、体が軽くなり、心が浄化され、
まるで、やっと何かから許されたような気持ちになれました。
「あなたは、あなたらしく、あなたのままでいい」
そう言われたようでした。
自分を許せるようになると、他人も許せるようになります。
一人でも多くの方に、この気持ちを体感していただき、
個人→チーム→地域社会→日本→世界が、
こんな気持ちで繋がり合えたら、無意味な争いなく、
平和に活性化された世の中になったらいいなと思い、
この仕事をしています。
どうぞ皆様にもこの思いが伝わりますように・・・
次のハーフ&ハーフ理論では、長所短所の大切なお役目についてお話いたします。
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